僕は物事を考察する際、極力先入観を払拭するように努めています。
先入観は感覚を鈍くするのは愚か、思考において敷居を隔ててしまう厄介な代物だからです。
予測を立てるのは大切なことですが、実際に試すことも無く憶測だけで断定するような人の意見には甚だ疑問を感じます。
仮に裏付けのある理路整然とした解であろうと、僕は必ず自分の手で試し、感触を確かめ、比類なき解なのかどうかを検証し、本当に最善策なのかを判断するようにしています。
昆虫飼育においても同様で、狭い見識や先入観で視野を狭めてしまうのは非常に勿体無いことだと思います。
あらゆる可能性を冷静に思慮分別する、先見の明を養うことが大切なように感じます。
後半戦に入った我が家の小ケース飼育ですが、いよいよ確変モードの初動となってきました。
大型の幼虫、大型の前蛹、大型の蛹とワクワクするような展開になってきました。
一部ではありますが血統別にご紹介したいと思います。
まずは、
UB67SAOGN x ティーガー (CBF2)
ついに出ました!
全長198mmの超大型蛹。
最終体重148gの前蛹体重132gで、幼虫期間が19ヶ月の個体です。
胸角長が114mmなので少々物足りなく感じますが、170mmはキープしてくれるでしょう。
早期羽化に悩まされた本血統ですが、ようやくしっかりとした蛹が出てくれました。
ただ、自分が種♂に使ってみたいと思ったのは下記個体です。
角曲がりの状態で全長182mmの胸角長が101mm程有り、タラレバにはなりますが、損失分を加味すると胸角長が120mm近くあったかもしれません。
驚くべきはその前蛹体重で、117gと至って平均的な成長の個体でした。
蛹を見た瞬間に底知れない物を感じ、この爆発的な還元率は少数だけでも次世代に残してみたいなと、思わざるを得ませんでした。
UB67SAOGN – ティーガー x アンビタル零I – FFUB67
このラインは僕が所有する中で一番上手く飼育できています。
孵化後19ヶ月現在8割がまだ幼虫をしていて、高還元血統に関わらず10頭以上の140gオーバーがいます。
前蛹体重115gで187mmの蛹が出ているラインなので還元率も悪くないはずです。
直近には前蛹123gの個体も控えており、(最終体重139g)
7月6日には最終体重151g(6/11時点計測)の超大型幼虫が蛹室を作り始めました。
恐らくこの個体は超大型に仕上がるはずです。
UB67のインラインよりも大きくなるのではないかと睨んでいます。
1ヶ月弱の間にどれだけ体重が増加し、どれほどの減少幅で前蛹となるのか非常に楽しみです。
かなり理想的な飼育が出来るようになってきました。
しかし、実はこのライン、ど本命がもう1頭いて、
想像の斜め上を行く超大型の幼虫となってくれています(^^)
前季は140g以上を1頭しか育て上げることが出来なかったので本当に感慨深いです。
低体重高還元血統において、最終160gの前蛹140gが怪物クラスを作る一つのボーダーラインかなと思い飼育してきましたが、ようやく射程圏に入ってきたように思います。
このライン、後続も良いのがまだまだ控えているので本当に楽しみです。
UB67SAOGN – ティーガー x T-117 – No.113
少数ラインではありますがこちらも期待の超大型幼虫が控えています。
サンプルが少ないので還元率は何とも言えませんが、低体重高還元血統特有の成長曲線なので、これだけ体重が乗ればやはり同様に期待できるのではないでしょうか?
OAKSの重厚さを加味した美形長角個体となってくれることを願っています。
こちらも同腹兄弟に数頭140g台がいると思います。
アンビタル零I – FFUB67 x Y170 – T-117
このラインは前蛹102gで全長165mmまで伸びた超高還元個体を種♂として使用し、親♀もOAKSの長角ラインを使用したサイズ狙いのラインです。
早期組の前蛹110g前半で普通に160mmupが複数頭出ていますし、現在蛹の110g後半の蛹達も立派な成虫となりそうです。
美麗で胸角率も良く、安定して良個体を作出出来ているお気に入りの血統です。
全長162.5mm(前蛹111g)
全長161mm(前蛹112g)
前蛹117g 蛹全長190mm
前蛹120g 蛹全長192mm
このように美形で非常に美しいフォルムに仕上がってくれています。
現在前蛹110g後半がデフォルトになってきており、後半組より170mmupが複数頭羽化するのではないかと期待を寄せています。
このラインで150g後半まで体重を乗せることが出来たら更に上の大台を期待出来るかもしれません。
他にも数頭140gに達している幼虫がいます。
かなり期待出来るのではないでしょうか。
先日出現した下記画像の前蛹も170mmupを期待出来るかもしれません。(最終138g)
アンビタル零I x FFUB67
大本命であり我が家屈指の血統です。
まだ殆どが幼虫でサンプルが少ないですが、現段階ではAラインが頭一つ抜けて突出しています。
前回の記事でご紹介した蛹胸角突起前20.8mmの個体ですが、
先日無事?に羽化しました!
胸角突起前14.68mmの超極太個体で、エグいぐらいに格好良いです!
ただ、
内翅が収まりきらなかったことだけがマイナス点です。
人工蛹室の底が薄すぎたことが災いし、反転する際に穴が空き、しばらく中途半端な体勢で暴れていたことが原因かもしれません。
ギリギリのタイミングで立ち会えたこともあり、手で反転を補助し、外翅は綺麗に閉じてくれました。
現在大人しく休眠しているので、インライン含め子孫は何とか残せそうなのでひとまず良しとします。
本当に迫力があって格好良いです。
前蛹112gで、全長154mmの突起前14.68mmなので還元率も素晴らしいと思います。
ちなみにですが、このAラインの種♂はアンビタル零I – FFUB67 x Y170 – T-117と同じ165mmの細い長角個体です。
前述の通り前蛹102gからの超高還元個体でしたが、必ず極太個体が出ると確信していました。
親の持つ秀逸な還元率と、内包する極太遺伝子がインブリにより上手くマッチしたのだと思います。
そんな超極太個体が羽化したAラインですが、先日2頭目の個体が蛹化しました。
この蛹を見た時、大袈裟ではなく鳥肌が立ちました。
太いし長いし、本当に異次元レベルです。
データは、
最終体重145g
前蛹体重120g
全 長192mm
胸角長115.2mm
胸角突起前20.9mm
まさに還元率お化けのモンスター個体です。
完品羽化は難しいかもしれませんが、前蛹120gで170mm前後の突起前15mm弱が期待出来るかもしれません。
Aラインは2頭蛹化して、2頭共に蛹の突起前20mmオーバーの驚愕ラインです。
このライン、後続に前蛹120g以上を期待出来そうな個体が現時点で2頭は確認出来ていますので引き続きかなり楽しみです。
極太を意識して掛けたBライン及びB2ラインにもかなり期待しています。
近くBラインの前蛹124gが控えています。
どれほどのインパクトを残してくれるのか今から凄くワクワクしています。
我が家の飼育も佳境に入ってきました。
幼虫期間もしっかりと経過しており、140g以上の幼虫が30頭以上いそうです。
確変はしばらく続きそうです。
いやーすごいですね笑笑一応私も、UB×ディーガ×アン零FU67に、165T-REXを掛けました
かなり爆産してくれて、全部有精卵でした〜
孵えるといいのですが…
まだまだ産みそうなので、期待してますw
これからもブリード頑張ってください!
長文失礼しました〜
コメントありがとうございます(*^^*)
UB67SAOGN – ティーガー x アンビタル零I – FFUB67のメスをご落札頂いたのですね。
その節はどうもありがとうございました。
本家165T-REXの♂と交配し、しかも爆産の上に全部有精卵。
最高ですね!(笑)
きっと良い塩梅で双方の長所がミックスされて優良な個体が出現するはずです(*^^*)
素晴らしい個体が出ることをお祈りします!
その、爆産してくれた、卵なんですけど、全部帰りました!
全部孵りましたか!
それは凄いですね!!
爆産での孵化率100%は願ったり叶ったりですね(*^_^*)
超絶個体を期待しています(^^)
いやー、
本当に助かってます笑笑
卵もまん丸で、びっくりですw