やる気と気概に満ち、幸福な日々を疑いもせずに過ごせているからといって、それが際限なく続くという保証は残念ながらこの世には存在しない。
努力や苦労を重ね結晶化した意味有るものも、自然の猛威の前には為す術なく簡単に崩壊してしまいます。
自身が住む大阪の地を震源とする大きな地震が発生し、早2週間が過ぎました。
発生当時、自転車通勤途中の信号待ちで、下から突き上げるような衝撃とうねりを感じました。
場所は都島区、震度5強の揺れを観測。
震源が浅かった為、揺れている最中に地震の警告アラームがスマホに流れて来ました。
案外冷静で、『緊急地震速報なのに揺れてから鳴るんじゃ意味ないな。』と、独りごちていました。
幸い僕も自宅も家族も全く問題無く、目立ったダメージも受けませんでしたが、いざ天災に直面した際、取るべき対処法を反射的に実践できるようにしておかないと、予備知識なんてものは全く意味を成さないなと感じました。
直下型だったので幸い津波等の影響も無く、甚大な被害はひとまず免れましたが、それでも北部の方々は大変な被害を被っています。
僭越ながら一刻も早い再建を心よりお祈り申し上げます。
大阪には大阪市を横断するように上町断層帯が通っています。
いつ揺れてもおかしくない緊迫した状況で、南海トラフ共々予断を許しません。
万が一発生すると、爆発的な揺れを生じ、壊滅状態にも成りうる恐ろしい地震です。
自然災害の際に、人間はなるべく平常心を維持しようと「正常性バイアス」なる心理的な抑制が掛かるそうです。
心が過剰に反応して疲弊するのを防ぐため、「自分は大丈夫だ」のように、あえて鈍感な心理的変遷を辿ります。
よく聞く「逃げ遅れ」や過信は、盲信的な心の極地から起こります。
正常性バイアスにより、多数の人々が事態を飲み込めずに『もう大丈夫だろう』とたかをくくり、結果その場に留まり、二次災害に見舞われるようです。
僕が揺れている最中にも関わらず「緊急地震速報へのダメ出し」をした件も、恐らく正常性バイアスが働いた結果の愚考なのでしょう。
災害は人を鈍感にし、自分では冷静だと思っていても、その実は「冷静な判断」が出来ていないという、負のスパイラルに陥るようです。
今、例え悟ったようにその実を理解したとしても、恐らく次回そういった災害に見舞われた際には、再度本能には抗えず同じ思考変遷を辿るのでしょう。
致命的な災害に見舞われた時、それはより顕著に表れて、冷静と妄動を履き違える結果になるのだと思います。
明日起きてもおかしくない天災に備え、食料や物品の備蓄もそうですが、あらゆるシーンを想定して、常日頃意識して知恵と心構えを備えなければなりません。
決して他人事ではなく、どの地域の方にも起こり得るのが天災です。
少しでも被害を防ぐ為にも、平穏な今だからこそ取れる手段は出来るだけ多く確保するべきです。
僕はテキストに体系化したマニュアルを記述し、スマホの地震速報と連動させて強制表示させようと考えています。
本能に支配されるのを想定して、視覚的に訴え、冷静に適切な判断を取れるよう努めます。
僕には家族がいるので、日常的にシミュレートして相互理解も深めます。
前置きが長くなりました。
ブリードですが順調です。
Amazonicoを除いては(笑)
Amazonico系の幼虫は全て初2令時に4ヶ月ほど放置していたので超低体重です。
一時的にやる気が削がれていた時期で幼虫達には可哀想なことをしてしまいました。
一応そんな環境下でも1年弱で123g乗っているのもいますが、余程特殊なのが羽化しない限りはAmazonico系は今季で累代をやめます。
反して、その他血統はかなり順調です。
前回記事でも紹介しましたが、低体重高還元血統であるUB67SAOGN x ティーガーのインライン幼虫は孵化後8ヶ月弱で110gオーバーが20頭を超えています。
今の所最大は7ヶ月半での122gです。
本血統はサイズを意識した掛け合わせで、スラリとした長い胸角が特徴です。
♂親は最終122gで162mmでしたし、同腹170mmオーバーは最終144gでした。
僕の主力血統はサイズの『UB67SAOGN x ティーガー』と太さの『アンビタル零I x FFUB67』の2枚看板です。
当初予想通りアンビタル系の幼虫も本血統と同じような成長曲線を描いています。
現段階でも小ケース飼育にかなり手応えを感じています。
尻すぼみにならないよう引き続き精進します。
今季は飛躍の年となりそうです。
※6畳の部屋が、しがないオッサンの浪漫と夢で満ち溢れています(笑)
こっそりTwitterもやっています。
個体情報を随時ツイートしますので、良ければご愛顧くださいm(_ _)m
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